|商業施設士の紹介|益子良栄|(株)デザインルーム・マスコ|
3.11以降の自然光 「上を向いて歩こおおう・・・」 連日TV画面から聞こえたマチャアキ達の歌声を思い出し、夜空を見上げながら歩く。節電の結果、星がかなり見える。月は毎日表情が変わる。被災地の方も今、同じ月を見ておられるかも知れない。 東京商業施設士会のときの事(商店建築社の会議室)。渡辺あゆみ氏のミニステージで、氏が大事にしているモノクロームのヨーロッパのWD写真が美しかった。自然光が差し込んだWDの光と影が素晴らしい。 今回の節電で、朝昼の光を自然に取り入れたWDが目に付く。奥のレジ台の手元だけ灯りがやさしく届いている。やはりセンスのよい店はどんな時もセンスが良い。ファサードのライトアップが抑えられた結果、外から店内が良く見えている。<br /> 先日、呑川緑道を世田谷区住民の商業施設士島崎弘三氏と鈴木睦子氏と歩いて見た。呑川は世田谷区、目黒区、大田区を通って東京湾に流れ込む。この緑道は平日の昼間でも高齢者や子供達の集う場となっており地域になじんでいる事が伺える。夏に向かっては心地よい木影の生活道となる。 3.11以降、安心して人が集う場、居場所のあり方について、自分サンプルとしてリサーチし、具体的な利用状況のアレコレをデータ集めしている。屋内の場合、休憩スペース、談話室、○○ロビー等。都市生活者に取って、今こういう場の重要性は非常に大きい。 |
日本商業施設士会・会報|2011.5.30 より転載

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